むくみを起こす病気


両足がむくむ場合

むくみは体の下部、皮下組織が少ない部位にできやすく、最もむくみやすいのは足です。両足にむくみをきたす場合には全身性浮腫が8~9割を占め、心臓、肝臓、腎臓などの内臓系疾患や内分泌系(ホルモン系)の疾患 が代表的です。

病気によっては特徴的なむくみを起こす場合もありますが、むくみだけで原因を突き止めるのは難しく、判断には病気に伴う本来の症状が重要となります。

両足がむくむ場合、むくみのタイプがどのようなタイプでであるかが重要となります。指で押した時に圧痕(へこみ)が残る場合は組織間隙にタンパク質が少ない状態、つまり水分とナトリウムの貯留が主であり、圧痕が残らない場合は組織間隙のタンパク質成分が多く、リンパ浮腫や甲状腺機能低下症が考えられます。詳しくはこちらのページで解説しています。

 

片足がむくむ場合

長時間立っていたり、座っていたりしていると病気がなくてもむくみますが、この時には左右の足が同じようにむくんでいます。

一般には効き足の方が太く、病気がなくても1cm程度の左右差がみられると言われています。しかし、片方の足だけがむくんだ時や、両足がむくんだ時でも左右でむくみの程度が大きく違っている時は、何らかの病気がある可能性が非常に高くなります。

片足だけがむくむのは、片側の足に怪我をした時や、かぶれ、炎症、アレルギー、脳梗塞などで片足が麻痺した時などで、悪い方の足にむくみがおきます。しかし、片方の足がむくむ最も多い原因は血液の流れです。特に、静脈やリンパの流れが悪くなったときです。下肢静脈瘤、深部静脈血栓症やリンパ浮腫が代表的です。詳しくはこちらのページで解説しています。